IT翻訳なのこれ?、と思われるかもしれませんがれっきとしたIT翻訳です。
Excelの円グラフなどで、各部分を塗りつぶす(Solid)ときのパターン名を翻訳するような場面を創造してみてください。
「十字模様」は不正解ですよ。
"十字模様"で画像検索すると、上のようなパターンに該当するようです。
敷き詰めたという表現で意図していたのは
こちらになります。
こうした模様に適切かつ、チェック柄ほどくだけすぎていない表現といえば、そう、「格子」ですね。
関連する模様の訳語を追いかけていた時に、なるほどねとメモったのですが、個人的に興味深いのは「crosses」と複数形にするのでなく「cross」と単数形のまま不定冠詞の「a」をつけずに模様の名前として抽象的に用いることで、日本語での「格子」にあたる模様を指示できることです。
英語っぽいなあと思います。
ちなみに、IT翻訳で不明な用語が出てきたときに、最低限を確保するために真っ先に当たってみるサイトといえばこちら
「cross」で検索をかけると「格子」もしっかり出てきました。
ちなみに、こちらのMSの用語集で見つかる「cross」1単語の訳語はいくつくらいか想像できますか?
狙ったみたいですが、その数10個です。
交差、十字形、二段、Cross、十字、×マーク、クロス、格子、連係、クロスカントリー
英語力、日本語力とはまた別に、リサーチ力や判断力も求められるIT翻訳の一面をお伝えできていれば幸いです。
それと、MSランゲージポータルは、英日だけでなく、製品を絞り込んだうえで日英方向で引くこともできるので、海外の同僚などとメールしていて「○○」という機能をオンにしてほしいんだけどなんていうんだっけ?というときにも活用できます。
たとえば、「変更履歴」も元の英語はさまざまだったりしますが、Wordだと「Track Changes」function といったケースですね。
こちらも何かの折に是非活用してみてください。