用語集とひとくくりに言うけれど、用語集を参照して行ってほしい対応や、用語集に掲載した意図はさまざまである。
用語集に掲載されている用語を必ず適用してほしい場合(固有名詞など)
ほとんどのケース(80%~90%)で適用できる訳語を掲載している場合
ごく比較的少数のケースでしか使用しないけれど、注意喚起のために掲載している場合(browse は Web で行うときは「閲覧」だけど、ファイルを指定するときは「参照」など)
このように、さまざまな出自の「用語」が掲載されていても、翻訳者が「用語集」という言葉から想像するのは圧倒的に「1対1対応」の訳語を必ず適用しなければならない、というイメージのようだ。
そこにギャップがある。
そういう場合、1対1対応でなく、むしろ「訳し分け」推奨のような用語は、Pay Attention リストのように名前も変えて、分けて配布する方がよいのかなあとふと思った。
用語集のファイルが分かれること自体は、Xbenchなどで十分に対応できるし。
1つの用語集ファイルの中でカテゴリを分ける方がメンテナンスなどは楽かもしれないけど、複数の用語集ファイルなら、Xbenchでの優先度の設定やKeytermとしての設定の有無も分けて設定できるし。
それと、Xbenchのツールチェックとかで、翻訳語のチェックに有用な用語集と、翻訳中に検索して有用な用語集がちょっと異なる、というのも常々感じる。